鎌倉市長谷寺、山道を無断で拡張整備の疑い

【2006年9月16日】

神奈川県鎌倉市長谷寺で、山道を無断で拡張整備した疑いがあるとして県が調査をしていることがわかった。寺側は「もともとけもの道だった」と主張しているが、無断で拡張整備をすることは古都保存法を違反する疑いがあるため、県は問題の道を元通りにするよう求める可能性があるという。

また、寺側は「土砂崩れ防止のため、アジサイを毎年、植えてきた」とも説明している。

長谷寺は1967年、歴史的風土特別保存地区に指定されたため、土地を造成したり、建物を新・増改築したりする場合、県知事の許可が必要なのだが、寺側はその許可をせずに山道を拡張整備をしたとの疑いがかけられている。県は「違反が確認されれば、原状回復の指導や命令を行うことになる」と話している。また、長谷寺は風致地区にも指定されており、今回のように山道を拡張整備をした場合、都市の中の自然景観に影響を及ぼすことになり、同じように実行する場合は県知事に許可が必要なのだが、長谷寺は許可をしなかった疑いもある。

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