錦川清流線、使用車両の電気系統を切断され始発2本運休(2月28日) - 岩国

【2007年3月1日】

応急修理を施して営業運転したとの報道写真[1]に写っていた車両(じゃくち号;NT-2005)
(2004年3月25日撮影)

中国新聞[2] によると、2007年2月28日午前4時50分頃、山口県岩国市錦町にある、錦川鉄道錦川清流線錦町駅において、構内の線路上に留め置いてあった営業運転用ディーゼル車両5両の、エンジン起動用モーターとバッテリーを繋ぐ電気配線(コード)が鋭利な刃物のようなもので切断されているのが発見された。配線の接続(コネクタ)部分を含む約30cmが無くなっているのを、出勤してきた運転士が発見した。

読売新聞[3]によると、当直社員などが当日運行する予定だった4両のエンジンがいずれも始動しない事に気付き、検査担当者の検査で、車両下部にある直径2~4ミリの銅製コードがそれぞれ1~2ヶ所で切断されているのが確認された。

中国新聞[2]によると、切断された部分のコードは発見されていない。

列車運行への影響

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この人為的と考えられる事象により、錦川清流線は始発の上下計2本が運休。後続の上り(岩国駅方面)2本が11分から6分遅れ、約210人に影響が出た[2]。(後続3本(上下区分不明)に2~10分の遅れ[3]との報もある)

被害を受けエンジンが起動できなくなった車両5両のうちの4両に対しては、切断部分に別のコードを接続する応急修理を実施し、当日(2月28日)の営業運転に使用された[2]。なお、シャッター付きの車庫(倉庫)へ保管されていた1両については、被害などの問題はなかった[2][3]

本事象により派生した他方面への影響

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中国新聞によると、本事象により発生した列車運休および遅延により、都市部と繋がる山間部の住民生活への影響に加え、沿線の高校で実施されている期末試験の開始開始時間の繰り下げ(山口県立広瀬高等学校では約1時間)なども生じた[1]

本事象への対処

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本事象について、山口県警捜査一課と岩国署は、器物損壊などの事件として捜査を始めた[2][3]

 
検分中の捜査員と共に報道写真として掲載[2]されていた車両(わかあゆ号;NT-2000型)
(2004年4月4日撮影)

中国新聞には、当日(2月28日)の営業運転に使わなかったと推測される被害車両の外観を、捜査員が検分している様子と考えられる写真が掲載された[2]

なお、読売新聞によれば、27日午後10時半の消灯以降に、当夜の宿直職員(運転士を含む計3人)は車両へ近づかなかったということである[3]。また、中国新聞は、床下の多くの配線から電気系統のコードだけを切断していることから、車両の構造に通じているものの犯行であろうとの捜査見込みを報じている[2]

3月18日から新型車両「せせらぎ号」を導入する予定だった錦川鉄道において、初めて起きたと言われる人為的トラブル[3]の発生で、収容能力1両の車庫(倉庫)へ保管し切れない残りの車両を守る為に、夜間消灯していた照明を点灯し続けるなどの当直による警備体制の見直しを、錦川鉄道では検討するとの事である[1]

出典

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  1. 1.0 1.1 1.2 中国新聞(未署名記事) 「生活路線 広がる憤り」。『中国新聞社』、2007年3月1日。朝刊・ワイド中国やまぐち(web上には概要記事)
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 中国新聞(未署名記事) 「5両の電気コード切断 錦川清流線 運休・遅れ4本」。『中国新聞社』、2007年3月1日。朝刊・社会面(web上には概要記事)
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 読売新聞 『錦川鉄道 コード切られ列車運休』 — 読売新聞(YOMIURI ONLINE), 2007年3月1日