遠藤農水相が辞任、後任は若林正俊・元農水相

【2007年9月5日】 安倍改造内閣遠藤武彦農水相は3日、自らが組合長を務める農業共済組合による国の補助金不正受給問題に対して責任を取り辞任したことを退任会見で明らかにした。4日、後任には元農水相の若林正俊氏が就任した。

日経新聞によると、与党内でこのままでは10日召集の臨時国会を乗り切るのが困難と考えたことによるもので事実上の更迭。これにより遠藤農水相の任期はわずか8日間となり戦後の最短となった。

参院選惨敗からの建て直しを目的とし「人心一新」を掲げた内閣改造からわずか一週間で再びの不祥事。昨年9月の安倍政権発足以降不祥事に伴う閣僚交代は5人目、農相だけで数えると3人目となる。安倍内閣には非常に大きな打撃的であり、また安倍晋三首相の任命責任が問われることも間違いない。内閣改造後もなお続く不祥事により国民からの信頼が失われることも必至で、東京新聞の街頭調査ではあちこちから失望の声が聞かれている。

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