近畿日本鉄道の子会社・『近鉄ビルサービス』従業員が10億円着服、横領容疑で告訴

【2009年11月27日】

読売新聞朝日新聞によると、近畿日本鉄道子会社で、ビル管理会社・『近鉄ビルサービス』(大阪市中央区)は、同社の経理課の30歳代の男性社員が、会社の運転資金約10億5,200万円を自分名義の銀行口座に振り込み着服していたと、11月27日UTC+9、以下同様)に発表した。この男性社員は、「投資で損をした穴埋めに使った」と、着服を認めている模様で、同社は社員を同月18日付で懲戒解雇し、大阪地検特捜部に、業務上横領容疑で27日に告訴状を提出した。

両新聞によると、同社の話として、この社員は2008年4月10日から2009年11月10日までの間の計70回に亘り、社内の経理システムを不正に操作して10億5,200万円を自らの個人口座に振り込んだ。この社員は10年以上前から経理課に所属しており、取引先への現金振り込みを担当していたが、自らの口座に一度に5,000万円を振り込んだこともあった模様である。同社が8月末に発表した中間決算の際、運転資金の不自然な減少が判明したため、社内調査を実施したところ、着服が発覚した。

読売新聞によると、同社の平野雅大執行役員は、27日の同社での記者会見で、「事態を重く受け止め、再発防止に努める」と、謝罪のコメントを出した。

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外部リンク

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「元従業員による不正行為に関するお詫びとお知らせ」 近鉄ビルサービス株式会社ニュースリリース 2009年11月27日