【2006年5月30日】 デイリースポーツによると、作家・エッセイスト・ロシア語の日本語通訳者として知られた米原万里(よねはら・まり)さんが5月25日卵巣癌のため、鎌倉市にある自宅で亡くなったことがわかった。56歳だった。

読売新聞によると、父親は日本共産党に所属する衆院議員だった故米原昶(いたる)氏。米原さんはその仕事の関係で、幼少期をチェコ(当時はチェコスロバキア)のプラハで過ごし、その際にロシア語を学んだ。帰国後はロシア語の日本語通訳者として活動した。また並行して作家活動も行い、「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」と題したエッセーによる1995年・読売文学賞の随筆、紀行部門賞を初めとする文学賞を数多く獲得している。

なお、劇作家・井上ひさしさんは義弟にあたる。

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