【2007年7月23日】 東京新聞によると、日本の文化庁長官、京都大学名誉教授等を務めた臨床心理学者河合隼雄さんが7月19日午後2時27分(日本時間)、奈良県天理市の病院で脳梗塞で死去した。79歳だった。読売新聞によると告別式は密葬で行い、後日お別れ会を行うと文化庁は発表している。

東京新聞と読売新聞によると、河合さんは兵庫県出身。京都大学理学部卒後、高校教師アメリカでの心理学留学を経て、スイスユング研究所でユング派分析家を取得した。帰国後の1975年から京都大学教授に就任。その後は国際日本文化研究センター教授・所長などを歴任し、2002年に文化庁長官に就任した。文化庁長官在任中の2006年8月に脳梗塞に倒れ休職し、2007年1月の任期満了を持って退職していた。

東京新聞によると、河合さんは1982年に大佛次郎、1988年に新潮社学芸賞、2000年文化功労者等を受賞している。またニホンザル研究の第一人者・河合雅雄京都大学名誉教授は実兄。

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