訃報 工藤甲人氏 - 日本画家、毎日芸術賞受賞
【2011年7月31日】
日本画家で東京芸術大学名誉教授の工藤甲人(くどう・こうじん、本名:工藤儀助(くどう・ぎすけ))氏が7月29日14時48分[注釈 1](UTC+9)、自宅がある神奈川県平塚市で[注釈 2]老衰のため死去した。95歳だった[1][2][3]。
青森県弘前市に生まれ[1][3]、19歳で上京[3]。川端画学校卒業の後、福田豊四郎氏に師事[1][3]。創画会の設立に参加し[1][3]、以降同会を中心に活動した[2]。伝統的題材に囚われることない独自の世界を追求し[1]、小動物や昆虫などを精密に描く[2]幻想的作風によって日本画の新境地を開いたと評価された[1][3]。芸術選奨文部大臣賞[注釈 3]・毎日芸術賞(1992年[注釈 4])[1]受賞・勲四等旭日小綬章(1989年)受章[3]。
遺族の話によると、6年ほど前に脳梗塞を発症して以降は車椅子で生活していたが、創作意欲は晩年まで衰えなかったという。2008年の第34回春季創画展に出品された「春の序幕」が最後に発表された作品となった[3]。
注釈
編集情報源
編集本ニュースは「毎日新聞」「朝日新聞」および「陸奥新報」の以下の報道を情報源としている。