訃報 土井正三氏 - 巨人軍9連覇時代の名二塁手

【2009年9月26日】 読売新聞によると、読売ジャイアンツ9連覇時代、名二塁手として鳴らした土井正三氏が9月25日(UTC+9すい臓がんのため死去した。67歳だった。

毎日新聞によると、土井氏は兵庫県出身。育英高校立教大学を経て1965年に巨人軍入団。同年から1973年にかけて達成された9連覇に二塁手として活躍・貢献し、ベストナイン賞に2回、ダイヤモンドグラブ賞(現・ゴールデングラブ賞)に1回輝いた。読売によると、1978年の現役引退まで1586試合出場、打率0.263、1275本安打を打っている。

読売によると、その後は巨人軍コーチなどを経て1991年、当時のオリックスブルーウェーブ(現・バファローズ)監督となり、後に大リーガーになったイチロー選手らを育てた。しかし2007年にすい臓がんを患い手術、闘病生活を送っていた。毎日によると、土井氏はその年の6月、東北楽天イーグルスとの試合前に開催された「巨人軍5000勝達成記念イベント」に車椅子で参加したのが、最期の公の舞台だった。

関係者のコメント

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47NEWSによると、この9連覇時代にチームメイトだった選手からも、土井氏の訃報を悼む声が寄せられている。

  • 長嶋茂雄氏は2週間ほど前に見舞いに訪れ、土井氏に「夢じゃないよ! 俺だよ」と声をかけ、土井氏も涙を浮かべて喜んでいたという。「同じ時代を生きた仲間が逝ってしまったと思うと寂しくてなりません」と話している。
  • また、王貞治氏も「(王氏の)隣のポジションにいたので、私が打撃のことに気をとられているとよく注意された」という。
  • 川上哲治氏(V9時代の監督)は「きゃしゃな身体でありながら、負けん気が人一倍で珠際に強かった」と話している。

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