【2006年1月17日】 1月16日の日本経済新聞、デイリースポーツによると、漫画家・加藤芳郎氏が1月6日午後10時36分 (UTC+9) に呼吸不全のため東京都の病院で死去していたことがわかった。80歳。

加藤氏は東京都出身。戦後、東京都の職員としての仕事をこなしながら漫画家として活動し、その後独立。1954年に庶民の暮らしをテーマにした作品、「オンボロ人生」が人気を集める。同年から掲載を開始した毎日新聞夕刊の時事風刺4コマ漫画「まっぴら君」は2001年に完結(この当時は休載。正式な完結は2002年6月発表された)するまでの延べ47年間で1万3,600回以上を掲載する新聞漫画史上最長の大河連載作品となった。また日本漫画家協会の設立メンバーでもあり、1981年から11年間会長職に就いた。これらの功績で1986年には紫綬褒章、1989年には菊池寛賞を獲得している。

またテレビタレントとしても、NHKのクイズ番組「連想ゲーム」のキャプテン、日本テレビ・「ウィークエンダー」のキャスターなどで活躍し、軽妙な話術で人気を集めた。

日刊スポーツ、デイリースポーツによると、加藤氏は2005年1月に胃がんを患い、入退院を繰り返していたが、同12月に風邪をこじらせて呼吸困難となり入院していた。

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