【2007年1月20日】 時事通信社によると、歌手井沢八郎氏(本名:工藤金一氏)が1月17日午後11時18分(日本時間)、食道癌のため死去した。69歳。

井沢氏は1963年に「男船」でデビューし、その後地方からの集団就職者を題材にした「あぁ、上野駅」をリリースして注目を集めた。朝日新聞の報道によると、2005年9月に井沢氏は食道癌が見つかり手術。一度退院するも2006年5月に癌がリンパ節に転移していたことがわかり治療を続けていた。

井沢氏の長女で女優・工藤夕貴さんは17日朝、井沢氏が入院中の病院を訪ね「パパ(井沢氏)に会って誕生日(夕貴さんはこの日が誕生日だった)を祝ってもらえるのは何十年ぶりだろうね。こうしてパパに会えた事が最高のプレゼントね」と話して、井沢氏も「おめでとう」とお祝いの言葉を述べたのが最後の会話だったという。

夕貴さんは井沢氏の死去に関して「もう生で歌を聴けませんが、歌手・井沢八郎は生き続けます。父に感謝の言葉しか出てきません」とコメントした。

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