訃報 丘灯至夫氏 - 「高校三年生」作詞家
【2009年11月28日】
「高校三年生」などの楽曲で知られた作詞家の丘灯至夫(おか・としお、本名:西山安吉 にしやま・やすきち)氏が11月24日午前4時2分(UTC+9)、腎不全のため東京都内の病院で死去した。92歳だった[1][2][3]。
福島県に生まれ[1][2]、詩人の西条八十氏に師事[1]。終戦後、新聞社勤務の傍ら作詞活動を始め、1949年に日本コロムビアの専属作詞家に就任[1][3]。「高原列車は行く」「あこがれの郵便馬車」「東京のバスガール」など、数多くのヒット曲を生み出す[1][2]。作曲家の古関裕而・遠藤実両氏とコンビを組んで活躍[1]。1963年にリリースした舟木一夫氏のデビュー曲「高校三年生」で日本レコード大賞作詞賞を受賞した[1][2][3]。歌謡曲のほか、「みなしごハッチ」「ハクション大魔王の歌」などのアニメ主題歌も手がけた[1][2][3]。
昨年6月頃に体調を崩し、今年6月より慢性腎不全のため入院中であった[3]。
「高校三年生」を歌った舟木一夫氏は、「『高校三年生』の生みの親が相次いで亡くなられて[注釈 1]、ドラ息子だけが残っちゃいました。青春時代に丘、遠藤両先生にたくさんのヒット曲をいただいて育ちましたから、自分の育ての親を失ったような気持ちです」という談話を発表した[2][3]。
注釈
編集- ↑ 「高校三年生」を作曲した遠藤実氏は昨年12月に死去している。
情報源
編集本ニュースは「共同通信」と「朝日新聞」、「デイリースポーツ」の以下の報道を情報源としている。