訃報 ヴォルフガング・ワーグナー氏 - 作曲家リヒャルト・ワーグナーの孫、ドイツ・バイロイト音楽祭前総監督
【2010年3月25日】
ドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの孫で、長年にわたりバイロイト音楽祭総監督を務めたヴォルフガング・ワーグナー氏が3月21日(UTC+1)、バイロイト市内で[1]死去した。90歳だった[1][2]。音楽祭の運営団体が発表した[1][2]。
1919年にバイロイトで生まれる[1][2]。第二次世界大戦終結後の1951年、ヒトラーへ協力したことの責任を問われた母親に代わり、兄ヴィーラント氏とともに[1]戦争で中断していた[2]バイロイト音楽祭を再開[1][2]。ヴィーラント氏の死後は1人でバイロイト音楽祭総監督を務め、2008年8月末まで[1]57年間にわたりその地位にあった[2]。日本を訪れ、東京で歌劇『ローエングリン』の演出を行ったこともある[1]。
総監督の後継者問題は一族のお家騒動に発展したが、2008年にヴォルフガング氏の2人の娘が共同で総監督に就任することとなった[1]。
情報源
編集本ニュースは「共同通信」と「ロイター」の以下の報道を情報源としている。