訃報 ポール・サミュエルソン氏 - ノーベル経済学賞受賞の米経済学者
【2009年12月14日】
20世紀を代表するアメリカ合衆国の経済学者で、ノーベル経済学賞受賞者のポール・サミュエルソン氏が12月13日(UTC-5)、マサチューセッツ州ベルモントの自宅で死去した。94歳だった[1][2][3]。サミュエルソン氏が名誉教授を務めていたマサチューセッツ工科大学(MIT)がホームページ上で発表した[1][2]。
アメリカ合衆国インディアナ州に生まれ、ハーバード大学で博士号を取得。1947年にMITの教授に就任した[1][2]。緻密な数式を利用した経済学の分析で知られ、新古典派経済学とケインズ経済学のマクロ経済分析を融合させた「新古典派総合」を提唱した[1][2]。
1970年にアメリカ人として初めてノーベル経済学賞を受賞[1][3]。受章当時、スウェーデン王立科学アカデミーは「現代の経済学者で、経済学理論における科学的分析レベルを最高のレベルに引き上げた」と彼の功績を評した[3]。
サミュエルソン氏が1948年に出版した大学生向け教科書「経済学[1][2]」(Economics: An Introductory Analysis[3])は、60年間にわたって改訂が続けられ[2]約40カ国語に翻訳[1][3]。400万部を売り上げるベストセラーとなった[2][3]。
情報源
編集本ニュースは「共同通信」と「日本経済新聞」、「ロイター」の以下の報道を情報源としている。