訃報 やなせたかし氏 - 「アンパンマン」の原作者

【2013年10月15日】 NHKによると、「アンパンマン」の原作者として知られた漫画家やなせたかし氏が10月13日に東京都内病院で死去した。94歳。

やなせ氏は高知県出身。大卒後、百貨店の宣伝部でグラフィックデザイナーをしたのち、漫画家としてプロデビューし、1973年にあんパンでできた顔を持つヒーローもの「アンパンマン」のシリーズの連載を開始して今年で40年、1988年から始まったアニメシリーズの「それいけ!アンパンマン」も放送開始から25年間にわたる長寿番組となった。

スポーツニッポンによると、2013年はやなせ氏の画家デビュー60周年、「アンパンマン」の絵本出版40周年、テレビアニメ25周年を記念した「やなせたかし大全」の出版を11月に控えていたという。

またNHKによると、作詞家としても知られ「手のひらを太陽に」はNHKみんなのうた」でも取り上げられて反響を集めた。やなせ氏は90歳を超えても精力的に活動し、2012年から日本漫画家協会会長にも就任していた。しかし、今年8月に肝臓がんにかかり入院し、10月13日に心不全で死去した。

アンパンマンの声優らは

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産経新聞には「アンパンマン」のアニメ作品の声優らのコメントが紹介されている。

  • 戸田恵子さん(アンパンマン)「やなせ先生こそがアンパンマンそのものでした。いつでもやさしさで私たちを包んでくださり、分け合うことを教えてくださった。ひたすらありがとうございましたと感謝を申し上げるしかないのですが、今は決してなくしてはいけない大切な道しるべを喪った(うしなった)感覚です」
  • 増岡弘氏(ジャムおじさん)「私にとっては大変大きな存在でした。自分自信を失うようです。私の喜寿の祝いにアンパンマンとジャムおじさんの絵を描いていただいたことを思い出します」
  • 中尾隆聖(りゅうせい)氏(ばいきんまん)「たいへんびっくりです。私の中で、やなせ先生はアンパンマンそのままなので、先生はずっといつまでもいらっしゃる方だと思っていたので、すごくショックで寂しいです。ばいきんまんのオーディションで誰もいなければ、僕がやるとおっしゃっていたのを今でも覚えています。"バイバイキン!!"したくないです」

情報源

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