訃報・大橋巨泉さん - テレビ番組の司会者などとして活躍
【2016年7月21日】
テレビ番組「11PM」などの司会者や元参議院議員として知られた、タレントの大橋巨泉(本名:大橋克巳)さんが7月12日急性呼吸不全のため82歳で亡くなった[1][2]。
大橋さんは、東京都墨田区出身[2]、早稲田大学中退後[1]、ジャズ評論家や放送作家を経て日本教育テレビ(現:テレビ朝日)の番組で司会者としてデビュー[2]、その後「11PM」(1966年)の司会者となり『野球は巨人、司会は巨泉』というキャッチフレーズで一躍有名となるとともに[2]、テレビコマーシャルの「はっぱふみふみ」(万年筆)、「なんちゅうか、本中華」(食品)といった流行語も生み出した[1]。また、「クイズダービー」や「世界まるごとHOWマッチ」といった番組を手がけ、現在のバラエティー番組の雛形を作り上げたと言われており[3]、マルチタレントとして活動していたが[1]、1990年に「セミリタイア」を宣言、以降はテレビのレギュラー番組を降板しライフバランスを重視した生活を送った[2]。
2001年の参院選比例区で民主党(当時)から立候補し当選するが、テロ対策特措法への対応を巡り執行部と対立、半年後に辞職した。その後、2005年の「マスコミ九条の会」の呼びかけ人となるなど政界でも活動していた[2]。2005年には、胃癌が見つかり摘出手術を受けたほか[2]、2013年には中咽頭癌と診断され闘病生活を送っていた[1]。今年6月には20年以上にわたり週刊現代で連載していたコラムも終了した[1][2]。
大橋氏を知る人らは
編集大橋さんの訃報を受けて、司会者の関口宏さんは「民放らしいテレビ番組を作り上げた功績は大きかったと思います。仕事以外でも楽しい思い出がいっぱい残っています。ありがとうございました。」とコメントしているほか、俳優の石坂浩二さんは「無念の想いでいっぱいです。たくさんの巨泉さんの姿と言葉が頭の中を巡っており、これからも忘れず、思い起こしては自分の励みにしていきたいと思います。」とコメントしている[4]。