被告人が証言中の女性を殴る 名古屋地裁
【2005年7月30日】 2005年7月28日午後2時5分ごろ、名古屋地裁で2005年2月に愛知県安城市のイトーヨーカドー安城店で青山翔馬ちゃん(11ヶ月)をナイフで殺害したなどとして、殺人、傷害罪などの罪で公判中の被告人・氏家克直(うじいえ・かつなお)さんが、法廷で証言していた主婦を殴った。
公判開始からしばらくして、2月の事件で被告人にけられて怪我をした主婦が証言台に立った。そして検察官が「暴行したのはそこに座っている氏家被告に間違いありませんか」と尋ねると主婦は振り返って被告人を確認してから「この男に間違いありません」と証言した。その直後、被告人は被告人席から立上り、この主婦に後から迫り、手で主婦の背中や顔を殴った。被告人の左右に居た刑務官3人は被告人を制止できなかった。主婦は救急車で搬送され、法廷は1時間20分後に再開した。再開した法廷で裁判官に「なぜ、あんなことをしたのか」と尋ねられた被告人は「顔を見て、かっとなった」と答えた。
名古屋拘置所は「戒護(かいご)の間隙を突かれたもので、今後、戒護方法を検討し、再発防止に努めたい」とした。殴られた主婦は全治一週間、被告人は傷害罪で追起訴される見込み。
出典
- 『幼児殺傷事件の被告が証人に暴行』 — 中部日本放送, 2005年7月28日
- 『公判中に証人の主婦殴る…乳幼児殺傷事件の氏家被告』 — 読売新聞, 2005年7月28日
- 『名古屋地裁で殺人事件の公判中に被告の男が証人の女性を殴りけがをさせた事件 名古屋地検は傷害罪で立件する方針』 — 名古屋テレビ放送, 2005年7月28日
- 『幼児ら殺傷の氏家被告 被害女性を殴る』 — 中京テレビ放送, 2005年7月28日
- 『氏家被告が証人殴る 安城殺傷事件の公判中』 — 中日新聞, 2005年7月29日
- 『氏家被告が被害女性殴る 証人尋問「かっとなった」』 — 共同通信, 2005年7月28日