街頭募金詐欺容疑 日本で初立件

【2005年7月30日】 大阪府警捜査2課は7月29日、2004年10月21日からの約2カ月間に大阪市、神戸市、京都市など各地の繁華街で、不特定多数の通行人から街頭募金活動を装って計約2,000万円をだまし取ったとして、男性(34)を詐欺容疑で再逮捕した。この男性は既にアルバイトを募集する際の広告に偽りがあったとして、職業安定法違反容疑で逮捕されていた。TBS(JNN)の報道によれば、この男性は行きつけ喫茶店の名前を借りてケーキの試食のアルバイトを募集、集められたアルバイトは黄色い蛍光色の服装を着て街頭に立ち、難病の子供のため称して募金を大きな声で呼びかけた。そして最後に、男性はアルバイトから金を集め街頭で時給を渡していたという。

街頭募金活動を装った詐欺行為は被害者(募金者)の特定が難しく、金銭のやりとりに記録が存在せず、一件当たりの金額が小さいために立件が困難であったが、ある一定期間内の募金総額を一件分の詐取金と解釈して、日本では初めて詐欺罪を適用した。

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