能登半島地震の被災地で豪雨 大雨特別警報
【2024年9月21日】
21日午前10時50分、気象庁は石川県の奥能登地方（輪島市・珠洲市・能登町）に大雨特別警報を発表した[1][2][3]。これらの地域では、活発な秋雨前線の影響で大雨となっており[4]、輪島市では1時間に121ミリの猛烈な雨（観測史上最大）が降った[5]。
気象庁と国土交通省は正午から記者会見を開き、次のように述べた[6]。
特別警報を発表した地域ではこれまでに経験したことのないような大雨となっている。特に浸水想定区域などではすでに何らかの災害が発生している可能性が極めて高く、警戒レベル5に相当する。命の危険が迫っている。直ちに身の安全を確保しなければならない状況で、ふだん災害が起きないと思われているような場所でも最大級の警戒が必要だ。
特別警報が発表された奥能登地方（石川県内の3市町）は、元日の能登半島地震で甚大な被害を受けた地域でもある[4][7]。これまでの一連の地震活動に伴う度重なる揺れによって地盤が緩んでいる地域では、土砂災害の危険性が非常に高まっている。
被害
編集- 特別警報が発表された石川県の奥能登地方では、すでに各地で大雨による被害が続発しており、「家が崩れた」「人が流された」などの救助要請の通報が相次いでいる[9]。
- これまでに1人が死亡し、7人が行方不明となっている[9][8]。珠洲市若山町広栗では、土砂崩れにより1人が死亡した。また、輪島市で1人、能登町で1人、珠洲市で1人が川に流されて行方不明になっている[9]。輪島市門前町の「中屋トンネル」付近でも土砂崩れが起き、能登半島地震の復旧工事をしていた作業員4人が行方不明となった[9][10]。
- 国土交通省によると、少なくとも12の河川が氾濫した[8][5][11]。
- 住宅が浸水する被害や停電なども各地で多発している[9]。能登半島地震後に建てられた仮設住宅の周辺も浸水した[9][11]。
行政の対応
編集情報源
編集- ↑ 『奥能登』 — コトバンク, 2024年9月21日
- ↑ 『石川県輪島市・珠洲市・能登町に大雨特別警報…「数十年に一度の重大な災害の危険」直ちに身の安全確保を』 — 読売新聞オンライン, 2024年9月21日
- ↑ 『【速報】石川県に大雨特別警報 命を守る行動を』 — ウェザーニュース, 2024年9月21日
- ↑ 4.0 4.1 『能登半島地震の被害地域で記録的豪雨 大雨特別警報を発表中』 — ウェザーニュース, 2024年9月21日
- ↑ 5.0 5.1 『石川・能登地区に大雨特別警報 12河川が氾濫し自衛隊に災害派遣を要請【午後2時現在】』 — 北陸放送, 2024年9月21日
- ↑ 『石川 大雨特別警報 気象庁と国交省が会見「直ちに安全確保を」』 — NHK, 2024年9月21日
- ↑ 『〈奥能登大雨〉復興途上 また苦難 「能登ばかり」「最悪な年や」災害重なり肩落とす』 — 北國新聞, 2024/9/21
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 『石川県に大雨特別警報 12の河川が氾濫 輪島で1人不明』 — 日本経済新聞, 2024年9月21日
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 『石川県で救助要請相次ぐ 1人死亡 7人行方不明 土砂崩れも』 — NHK, 2024年9月21日
- ↑ 『石川 輪島 中屋トンネル付近で土砂崩れ 作業員4人行方不明』 — NHK, 2024年9月21日
- ↑ 11.0 11.1 11.2 『石川・能登に大雨特別警報 1人不明 生き埋め情報も 12河川で氾濫 珠洲市で孤立も』 — 産経新聞, 2024/9/21
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