米グーグル、動画投稿サイトのYouTubeを16億5000万ドルで買収

【2006年10月10日】

CNET Japanによると、検索サイト運営会社のGoogleは9日 (UTC-7)、動画共有サイトのYouTubeを買収することを発表した。買収は株式交換によって行われ、金額にして16億5,000万ドル相当となる。

YouTubeはオンライン動画市場においてシェアの45%を獲得しているという調査結果の出ているサイトで、今後もGoogle社の提供するサービスGoogle Videoとは独立して運営される。また、ITmediaによればカリフォルニア州サンブルーノにあるYouTube社の拠点や従業員に関しても現状通りとなる。

ITmediaによれば、これまで買収を否定し続けていたYouTubeが今回Googleへの売却を決めた理由に関して、9日の記者会見で同社CEO(最高経営責任者)のチャド・ハーリー氏は、Googleの買収であれば、独立したサービス提供が続行できるため、としている。

ITproによるとYouTubeには、チャド氏とCTO(最高技術責任者)のスティーブ・チェン氏がこの買収についてコメントするビデオが、チェン氏によって投稿されている[1]

MYCOMジャーナルによると、YouTubeはGoogleによる買収によって海外市場への働きかけを強化させてゆくと見られる。YouTubeの今後における課題としては、著作権侵害となる動画の投稿に対する対策があげられている。

出典 編集

  1. YouTube - A Message From Chad and Steve