箱根登山鉄道で車掌が駅に置き去り 次の駅まで700メートル走って追いつく
【2009年8月27日】
神奈川新聞・47NEWS(共同通信)・毎日新聞によると、8月25日午前9時頃(UTC+9)、神奈川県箱根町二ノ平の箱根登山鉄道彫刻の森駅で、箱根湯本発強羅行き普通電車が車掌(24)をホームに残したまま発車した[1][2][3]。
車掌は線路と並行する道路を次の強羅駅まで約700メートル走り、強羅駅で電車の到着から約6分後に追いついた[2]。強羅駅では置き去りに気付いた運転士(36)がドア操作を代行して乗客を降ろし[3]、追いついた車掌と運転士はそのまま同電車に乗務。強羅駅を2分遅れで折り返し発車し、乗客や後続の電車に影響はなかった[1][2]。
箱根登山鉄道によると、当時は彫刻の森駅に駅員がいない時間帯で、車掌が自動改札機[2]による改札を確認していた。車掌は乗客の乗車券の確認を終えて一旦車掌室に入り、ドアを閉めたが、その直後に改札で手間取っている乗客を発見して改札に戻った。運転士はドアが閉まったことから車掌が乗車しているものと思いこんで電車を発車させた。運転士は、車掌の乗り遅れを防止するために車掌が乗車した際に鳴らすブザーが鳴っていないことにも気付かなかったという[1][3]。