第145回ドイツダービーでシーザムーンが11馬身差をつけて圧勝
【2014年7月8日】
ドイツにあるハンブルク競馬場で現地時間(UTC+1)の7月6日に行われた「第145回ドイツダービー(G1、芝2,400メートル)」は1番人気のシーザムーン(en:Sea The Moon)が制した[1][2]。シーザムーンは残り500メートルの直線に入る前に、コーナーで大きく外側へ逸れてしまったものの、直線で態勢を整えたあとは2着馬のラッキーライオンに11馬身の差をつけて、全く問題としない勝ちっぷりをみせつけた[1]。レースタイムは2分29秒86を記録しており[1][2]、過去に行われたドイツダービーと比較しても好成績に属する[1]。コーナーで映像へ収まらぬほど逸れたのちに圧勝してみせたことから、情報源である予想王TVはシーザムーンの走りを、日本における昭和の名馬「シンザン」になぞらえている[1]。
シーザムーンの能力の高さは、鞍上のC・スミヨン騎手からも「オルフェーヴルに似ている」と比較する声が挙がった[2]。スミヨン騎手は以前、凱旋門賞でオルフェーヴルに騎乗したことがあり[3]、騎手の制御を受け付けにくい気難しい面があることと、それを補って余りある高い能力があることに共通点があると語り、スミヨン騎手はシーザムーンを絶賛した[2][3]。
シーザムーンの今後のレースプランは、9月7日に実施されるバーデン大賞への出走を経たのち、10月5日にロンシャン競馬場で開催される凱旋門賞への挑戦が有力視されている[2]。イギリスの大手ブックメーカーであるウィリアムヒル社(en:William Hill)やコーラル社(en:Coral)では、シーザムーンの凱旋門賞制覇に対するオッズを7倍(3番人気)と評価して、ジャスタウェイやハープスターおよび、ゴールドシップよりも実力を高く評価してみせている[3]。