私立大分高校が書道展に不正出展、教諭らを処分

【2010年8月16日】

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朝日新聞によると、私立大分高校大分市)は、2009年から2010年にかけて全日本高校・大学生書道展日本書芸院読売新聞社主催)への出品で、同校の在校生以外の名を借りて出品数を水増しする不正が発見されたと発表した。

朝日新聞・読売新聞によると、同校は、書道顧問の男性教諭が不正に係ったとして、8月16日付で顧問から外した[注釈 1]上で、同日付で停職3ヵ月の懲戒処分にすることを決めた。

朝日新聞によると、同校の小山康直校長の話として、最優秀賞を受賞した2009年の『篆刻の部』の出品者名簿に、同校卒業生の名前8人の他、同校の生徒ではない名前25人分があり、少なくとも33点の水増しがあった模様である。読売新聞によると、不正が確定した場合、受賞した県民栄誉賞(県賞詞)の返還について、大分県の指示を仰ぐ方針である。

朝日新聞によると、また、2010年についても、出品は1部門につき1人1点がルールで、同校からの参加者数は273人だったにもかかわらず、漢字940点、かな683点、調和体617点が出品されていたことが判明した。

朝日新聞によると、同高は、同書道展で最優秀賞を2009年も含め過去9回獲得、その功績で2009年に県民栄誉賞を受賞。小山校長は「信頼を裏切った。賞を返上したい気持ちだが、日本書芸院と県の指示に従いたい」とし、日本書芸院と県に対し、同日中に不正の事実を報告する方針である。

読売新聞によると、この他、不正を防止できなかったとして、書道部副顧問の女性教諭を減給10分の1(2ヵ月)、監督責任を問い小山校長を無給2ヵ月の懲戒処分にする方針である。朝日新聞によれば、今後は第三者委員会を発足させ、書道や美術品などの出展の際には、第三者が審査する仕組みを作ることで、再発防止に努めたいとしている。

朝日新聞によると、同高書道部は、2009年には日本テレビ番組内の全国大会・第1回書道ガールズ甲子園で優勝。また、漫画・「とめはねっ! 鈴里高校書道部」に登場する強豪校・「豊後高校」のモデル校としても有名。

注釈

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  1. 読売新聞より

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