福岡でJAZ機エンジンから炎、金属片が住宅街に落下

【2005年8月13日】

12日午後7時45分ごろ、離陸直後の福岡発ホノルル行きJALウェイズ58便が、高度約150mで、エンジンから炎が噴出するトラブルがあった。続く7時46分頃には、離陸した福岡空港から1キロほど北の福岡市東区の住宅街に複数の金属片が落下した。同機は博多湾上空で燃料を捨て機体を軽くした後、福岡空港に引き返し緊急着陸した。乗客・乗員229名は全員無事だったが、落下した金属片が当たった2名が軽いけがをした。

福岡市東区では、数センチほどの大きさの金属片が多数落下し、車のフロントガラスや商店の屋根、小中学生がサッカーをしていたグラウンドにも落下した。

このJALウェイズ58便が就航している福岡-ホノルル間の航路は、10月から運休する予定で、偶然にも取材をしていたNHKのカメラがエンジンから炎を噴出する同機を撮影し、NHKニュースで報じられた。この日は日本航空123便墜落事故から丸20年に当たり、国土交通省幹部の話として、事故から「20年目の節目の日に、このような事故を引き起こしたことを重視」していると朝日新聞は報じている。

NHKの報道では、日本航空は、外部からの飛来物ではなくエンジン内部で部品が破損した可能性が高いと見ており、専門家とともに原因を引き続き調査するとしている。

事故を起こした航空機は、DC-10-40型旅客機。

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