福井で恐竜の皮膚痕の化石見つかる─日本初

【2007年4月26日】

福井県立恐竜博物館

福井県立恐竜博物館が26日(UTC+9)に発表したところによると、福井県勝山市で、化石発掘体験用として採取された岩石の中から恐竜の皮膚の痕の化石が発見された。福井新聞によると皮膚の痕の化石がみつかるのは日本国内では初めてのことで、世界でも30例ほどしか知られてない。

同博物館の発表によると、この化石は約1億2千万年前(白亜紀)の北谷層と呼ばれる地層から採取されたもので、幅約23センチメートル、長さ約24センチメートル、厚さ約7センチメートルの細粒砂岩の表面の6割ほどに、細かな多角形や円形などが多数集まった模様がみられる。湿った地面に恐竜が触れた際についた痕が型となって固まり、化石となって残ったと考えられている。エドモントサウルスパラサウロロフスなど、ハドロサウルス科(→ウィキスピーシーズの植物食恐竜の皮膚に類似しているが、特定はされていない。

化石が発見されたのは、勝山市長尾山総合公園内の「どきどき恐竜発掘ランド」に運び込まれていた発掘体験用の岩石の中から。昨年10月、同園の園長から県立恐竜博物館に、化石のようなものが見つかったと連絡があり、同博物館が調査していた。

時事通信によると、化石は27日から5月末まで同博物館で展示される。

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