神舟6号、乗組員が無事帰還

【2005年10月17日】

「神舟」概念図

中国の有人宇宙船神舟6号は、北京時間17日午前4時32分(日本時間午前5時32分)、内モンゴル自治区に無事帰還した。宇宙空間に5日間滞在したあとの帰還だった。2人の宇宙飛行士は健康であり、管制センターでは飛行は成功したと考えている。

神舟6号は、飛行中、地球の周りを76回周回した。

神舟6号は、中国の2番目の有人飛行を行った。乗組員は2人。費俊龍(フェイ・ジュンロン)飛行士と聶海勝(ニ・ハイシェン)飛行士は、国営テレビで取り上げられ、中国全土から注目された。

河北省北部にある聶飛行士の出身地では、数百人の住民が龍踊りや花火で飛行の成功を祝った。

中国軍が宇宙空間を軍事利用するのではないかという懸念に答え、飛行は「完全に平和目的で」行われたと温家宝首相は語った。

中国での有人飛行は、2003年の神舟5号の飛行が初めて。このときは1人乗りの神舟5号に楊利偉飛行士が乗り、地球を14回周回した。

宇宙飛行計画は、愛国心を鼓舞する目的と、中国の次世代層に科学技術への関心を呼び起こすことを目的にしている。

「独立し、自立した、確実に成長をつづける中国は、今日、奇跡のように、宇宙飛行を現実にすることのできる数少ない国のひとつとなった」と新華社は伝えた。

中国は、旧ソビエト連邦、アメリカに続き、有人飛行を成功させた3番目の国家である。

英語版ウィキニュースからの翻訳です。

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