病気で頭巾着用の高校生に対し警官が暴言

【2009年3月7日】

読売新聞産経新聞によると、鳥取県米子市内で、鳥取県警米子署の男性警察官2人が、ポルフィリン症(光線過敏症の一種)のため特殊な頭巾を着用していた男子高校生に対し、「お前はタリバンアフガニスタンの反政府武装勢力)か」などの暴言を浴びせていたことが明らかになった。

これらの新聞によると、問題の同署員2人は、2008年10月28日UTC+9)に米子市内で自転車に2人乗りしていた男子高校生に職務質問したが、その際、うち1人が、「そこの変な格好をしたやつ、止まれ」とか、「お前はタリバンか」などの暴言を繰り返し、頭巾を取るよう求めた。

読売新聞によると、この高校生は、ポルフィリン症を患っており、日光を浴びると皮膚が腫れ上がったり、皮膚自体が脆くなったりするため、頭巾を着用して光線に当たらないようにしていた。

読売新聞によると、この高校生の両親は、翌10月29日(UTC+9)から3度にわたって同署に抗議、同署長らが謝罪したが、その後、2009年3月6日(UTC+9)の鳥取県議会でこの問題が取り上げられて追求され、同県警の佐藤幸一郎本部長が謝罪する事態となった。

両新聞によれば、同県警は、この問題はポルフィリン症への無知・無理解がもたらしたものと見て、ポルフィリン症を紹介するDVDを同県内全署に配布し、病気への理解を求めることにしたが、読売新聞によれば、医療関係者からは、今なお憤りの声が聞かれる。

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