理化学研究所・笹井芳樹氏が自殺
【2014年8月5日】
8月5日午前9時ごろ、神戸市中央区の「先端医療センター」内の関連施設で男性が首をつっているとの110番が関係者からあり、兵庫県警・神戸水上署が調べたところ、理化学研究所・再生科学総合研究センターの副センター長・笹井芳樹氏(52)とわかり、近くの神戸市立医療センター中央市民病院に運ばれたが、同11時03分に死亡が確認された[1]。
兵庫県警によると、笹井氏は研究棟の4階と5階の間の踊り場の手すりに、ロープのようなものを括り付けて首をつっていたという[2]。また同県警によると、現場には遺書と思われるものが見つかり、笹井氏は自殺を図ったものと見られる[1]。
笹井氏は、京都大学卒業後、同大学教授を経て理研に入所。2013年から再生科学総合研究センター副センター長に就任し、ES細胞の研究の第一人者となった。STAP細胞の論文をめぐっては、論文をおもに執筆した小保方晴子ユニットリーダーに責任著者の一人として指導を行ったが、論文が不正と認められた4月にはその指導の不備を謝罪。しかしSTAP細胞の存在には自信を見せており、4月以後現在まで、理研が論文通りにそれが再現できるかどうかの検証実験中であり、8月には中間報告を提出する予定になっていた[2]。
情報源
編集- ↑ 1.0 1.1 『理研の笹井芳樹氏が自殺 先端医療センター関連施設内』 — 朝日新聞, 2014年8月4日
- ↑ 2.0 2.1 井上卓也、椋田佳代 『理研:笹井芳樹副センター長が研究棟で自殺 現場に遺書』 — 毎日新聞, 2014年8月4日