第102回凱旋門賞 - スルーセブンシーズ、優勝逃すも追い込みで掲示板4着
【2023年10月2日】
10月1日(UTC+1)、フランスのロンシャン競馬場4レース第102回凱旋門賞に日本馬のスルーセブンシーズ(牝5歳, C・ルメール騎手, 尾関知人厩舎)が参戦、4着となった[1]。優勝馬はアイルランドのエースインパクト(牡3歳, C.デムーロ騎手, JC.ルジェ厩舎)、この競争で無敗の6連勝を成し遂げた[1][2]。
凱旋門賞は、芝2400メートル路線における世界最高峰のレースで、IFHAが発表する「世界のトップ100 G1レース」では3度の1位を獲得している[3]。実際に歴代の優勝も名馬と呼ばれるような馬が数多く挙げられており、日本からも今大会を含め34頭が参戦するも最高成績が2着となっている。凱旋門賞の日本勢初制覇は悲願とも称されるが、2013年のオルフェーヴル(2着)・キズナ(4着)を最後に掲示板入りを逃す停滞期に入っていた[2][4][5]。
スルーセブンシーズの父はドリームジャーニー、凱旋門賞2着馬であるオルフェーヴル、ナカヤマフェスタの父ステイゴールドの産駒と今回の挑戦は血統的な側面でも期待されていた[2]。レース中のスルーセブンシーズは、後方から馬群を縫うように追い込み上がっていき、日本競馬の悲願達成にはならなかったものの10年ぶりの掲示板入りを果たした[2][6]。
尾関調教師はレース後のインタビューで涙を浮かべ、「たくさんの縁でこういう舞台に立つことができました。勝ちたいと思ってきたので悔しいけど、スルーセブンシーズを褒めてあげたい」と、鞍上のルメール騎手は、「直線ではだんだん伸びてくれた。スムーズな競馬ができた。よく頑張ったし、ハイレベルでいいパフォーマンスをしてくれました」とロンシャンの舞台で走りきったスルーセブンシーズをねぎらった[2]。
情報源
- ↑ 1.0 1.1 『2023凱旋門賞(G1)の結果』 — 日本中央競馬会, 2023年10月1日 (UTC+9)
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 『【凱旋門賞】スルーセブンシーズ4着、厚い壁破れずも直線は見せ場十分 優勝はエースインパクト』 — 日刊スポーツ, 2023-10-01
- ↑ 秋山 響 『2023年凱旋門賞レース情報』 — 日本中央競馬会,
- ↑ 『2023年凱旋門賞日本馬挑戦の歴史』 — 日本中央競馬会,
- ↑ 『日本馬の歴史 | 2021凱旋門賞』 — JRA-VAN Ver.World, 元ページ2022-4-25のインターネットアーカイブを参照。
- ↑ Taboola 『【凱旋門賞結果】6戦無敗でエースインパクトが優勝! 日本のスルーセブンシーズは4着』 — netkeiba, 2023-10-01