無人宇宙船『こうのとり』2号機搭載のH-2Bロケット、種子島宇宙センターから打ち上げ
【2011年1月23日】
読売新聞・朝日新聞によると、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する無人補給船・『こうのとり(HTV)2号機』を塔載した日本製大型ロケット、H-2Bの2号機が、1月22日(UTC+9)午後2時37分に、宇宙航空研究開発機構によって種子島宇宙センター(鹿児島県)から打ち上げられた。
朝日新聞によると、H-2BとHTVの打ち上げは、2009年9月に続き2回目のこととなる。
読売新聞によると、HTVは、打ち上げから約15分後に、高度290キロメートルの軌道に投入された。
朝日新聞によると、HTVは、国際的な約束によって分担しているISSへの補給義務を行うために新たに開発されたもの。機体は直径約1.4メートル、長さ約10メートルの円筒形をしており、積んでいる荷物を含めた総重量は約16トン。機内には、宇宙飛行士のための食料や飲料水、日用品のほか、ISS内の日本の実験棟・『きぼう』で使用する実験機器などが積み込まれている。
読売新聞によると、HTVは今後、高度350キロメートルに位置するISSに接近し、1月28日未明にドッキングが行われる。3月28日にISSで生じた廃棄物を積んで離脱、翌3月29日に大気圏に突入し燃え尽きることになっている。2011年6月に予定されているスペースシャトルの退役後は、HTVがISSに大型装置を輸送することが可能な唯一の手段となる予定である。
情報源
編集- YOMIURI ONLINE 『「こうのとり」搭載、ロケット打ち上げ成功』 — 読売新聞社, 2011年1月23日
- asahi.com 『無人補給船載せたH2Bロケット2号機、打ち上げ』 — 朝日新聞社, 2011年1月22日
関連ニュース
編集- "H2Bロケット1号機、打ち上げ成功 無人輸送機を軌道投入"。ウィキニュース、2009年9月11日
- "日本の無人宇宙輸送機「HTV」、国際宇宙ステーションとのドッキングに成功"。ウィキニュース、2009年9月19日