漫画家・臼井儀人さんが失踪 - 「クレヨンしんちゃん」の原作者
【2009年9月18日】
47NEWSによると、「クレヨンしんちゃん」の原作者として知られる漫画家の臼井儀人(うすい・よしと)さん(本名: 臼井義人、読みは同じ 51歳)が9月11日(UTC+9 以下同)から行方不明となり、臼井さんの家族らが埼玉県警・春日部署に捜索願を出していたことがわかった。
朝日新聞が春日部署の調べとして伝えたところによると、臼井さんは9月11日朝、家族らに「群馬県に登山してくる。夕方には帰ってくる」と伝えて家を出て、群馬県と長野県の県境に位置する荒船山(標高1422.5m)に登山に出かけたとみられている。しかし夜になっても連絡が一切ないため、9月12日に妻が捜索願を出した。この後、群馬県警などは臼井さんが遭難した可能性があるとみて登山ルートを中心に捜索を続けている。
また朝日新聞は、臼井さんの住む春日部市の近所の住民の証言として、臼井さんは新興宗教に入信し、多額の寄付も行っていたらしく、これをめぐって母親ともめることがあったと報じている。そのため、このような不和が原因で家出をした可能性もあると指摘している。
「クレヨンしんちゃん」を連載している雑誌「まんがタウン」の発行元である双葉社も臼井さんの安否を心配しており、「旅行の際はいつも行き先を教えてくれたが、連絡が取れなかったのは初めて」と担当者は話す。最後に臼井さんからの連絡があったのは9月9日だった。なお連載の原稿はすでに数ヶ月先の分まで出稿されているため、当面休載する予定はないという。
東京新聞によると、臼井さんは少なくとも9月14日までに群馬・長野両県境付近にいた可能性があると9月16日、同新聞が埼玉県警など関係各所への取材で明らかになった。それによると、臼井さんの所持する携帯電話の電波から位置を測定したところ、9月14日までに軽井沢町など群馬・長野両県境付近を移動していることが確認されたが、それ以後は携帯電話が繋がらない状態になった。
情報源
編集- 共同通信 『クレヨンしんちゃんの作者不明 11日から、家族が捜索願』 — 47NEWS, 2009年9月16日
- asahi.com(日刊スポーツ提供) 『遭難かクレヨンしんちゃん作者が行方不明』 — 朝日新聞, 2009年9月17日
- TOKYO Web(群馬) 『「しんちゃん」作者 長野との県境に? 携帯電話の電波測定』 — 東京新聞, 2009年9月17日
外部リンク
編集- 臼井儀人先生行方不明の件について - 双葉社公式ページ「お知らせ」9月17日掲載