消防士長が消防車を14年間も無免許運転

【2010年12月15日】

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読売新聞毎日新聞によると、広島県呉市消防局は、同局通信指令課勤務の男性消防士長(36歳)が、14年間に亘り無免許消防車などを運転していたと、12月14日UTC+9)に発表した。

毎日新聞によると、この消防士長は、普通免許大型免許を取得したとの虚偽の報告を行い、記録が残る2007年12月から2010年3月にかけてだけでも145回に亘り運転していた。同局は、懲戒処分にすることを検討しているが、免許証の原本を確認するなどのチェックをしていなかった。

読売新聞が同局の発表として伝えたところによると、この消防士長は1994年に同局に採用され、同局東消防署などで勤務。1996年からは消防指揮車など、2000年からは大型ポンプ車はしご車救助工作車の運転に当たった。これまで事故を起こしたことは無く、周囲の職員らも「操作に違和感は無かった」と話している模様である。毎日新聞によれば、2009年に、同局内部で免許証の提示を求められた際は、「忘れてきた」と言い逃れをしていた。

読売新聞によると、その後、非番だった2010年12月12日午後に、呉市内で乗用車を運転中に接触事故を起こしたことで、無免許が発覚した。

毎日新聞によると、この消防士長は、「自動車教習所に通っていたが、免許を取ることができなかったので、虚偽の申告をした」と述べている模様である。同局の勝宮章副局長は「市民の安心・安全を守る職にある者が起こしたあるまじき行為で、誠に申し訳無い」と謝罪。また、読売新聞によれば、同局の赤坂猛男局長は、「対応が甘かった。厳正な処分をおこなうが、局としても全職員の免許証確認を徹底するなど、チェック体制を見直したい」と話している。

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