派遣会社パワーステーション、中学生を派遣社員として働かせる

【2008年10月3日】

47NEWSと読売新聞によると、警視庁少年育成課は10月2日(UTC+9)までに、中学生派遣会社員として登録・働かせたとして、東京都品川区にあった派遣会社「パワーステーション(本社大田区)」の勝島営業所スタッフ・高橋寿弥容疑者(29歳 川崎市在住)を労働基準法違反容疑(年少者を勤務に使用した疑い)で逮捕した。

警視庁の調べによると、高橋容疑者は2006年8月から2007年3月にかけて、品川区の区立中学校3年生の少年4人を派遣社員として登録させ、靴の製造会社などに最長で22日間派遣させて、商品の積み下ろし作業などをさせたとされる。またこの4人のうちの3人の面接を高橋容疑者が担当していた。中学生はエントリーシートには「中学生」と書いたが、高橋容疑者は「18歳といいなさい」と年齢詐称を指示していた。

毎日新聞によると、高橋容疑者は「中学生と知っていたが、会社のためだった」と容疑を認めている。また生徒らも「中学校でも働けるという噂で知って、派遣社員の面接を受けた。遊ぶ金がほしかった」と話した。高橋容疑者はこの他50人前後の中学生を派遣社員として働かせていた疑いがあると見て調べを進めている。読売新聞によると、この勝島営業所はその後今年の9月に閉鎖された。パワーステーションの内田靖博社長は「高校生も派遣を禁止していたが、勝島営業所は社内通達による禁止事項を違反した」と説明している。

毎日によると、労基法では満年齢15歳に達した日以後の最初の年の3月31日まで、企業は労働者として雇用をする事を原則として禁止している。

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