気象庁、地震の誤報をホームページに記載

【2009年5月20日】

毎日新聞、朝日新聞によると、5月20日午後(UTC+9)、気象庁は全国の自治体等に対して地震津波訓練を行った際、「宮崎市で最大震度6強の地震が発生した」という設定の訓練用の情報を同庁のホームページに誤って記載したと発表した。

毎日新聞によると、気象庁は20日午後1時6分(UTC+9)に宮崎県沖の日向灘を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生したという想定で、情報の伝達訓練を全国に行い、同13分頃に誤報が気象庁のホームページに記載されたという。誤って掲載された情報は、「震度速報」、「震源・震度に関する情報」、「各地の震度に関する情報」の3つで、津波に関する情報などは掲載されなかった。また、緊急地震速報等も作動しなかった。

誤報は同42分頃に削除されたが、朝日新聞によるとロイターが「日本南部で強い地震が発生した」と報じ、市民や官庁、報道機関からも約50件の問い合わせが気象庁に対してあった。また宮崎県の危機管理局にも問い合わせが二十数件あったという。ただし気象庁は、主要な報道・関係機関に対してあらかじめ訓練を行う旨を通告していたため、ロイター以外の報道機関が報道するには至らなかった。

また毎日新聞によると、この誤報は、ホームページの運営を気象庁が委託している日本気象協会が5月1日に地震や津波の情報を表示するソフトを改修した際、誤って一部の訓練用の情報を表示するプログラムが入っていた事による物だと言う。5月21日、日本気象協会は気象庁に対して、ソフト改修の際の確認体制強化と監視体制の強化を行う旨を報告した。

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