民主党・渡部恒三氏、党最高顧問を辞任

【2007年10月4日】

中日新聞は4日、民主党渡部恒三党最高顧問が自身の事務所費問題を受け辞任していたと報道した。

東京新聞によると渡部氏は自身の政治団体「新時代の会」は、渡部氏の甥佐藤雄平福島県知事の自宅マンションを実際には使っていないのに「主たる事務所」として1993年から2004年の12年間総務省に届け出ていたことが判明している。なお現在は千代田区にある渡部氏所有のマンションに変更済み。

政治資金報告書の記録では12年間の事務所費は計約九千九百万円、人件費、高熱水費などを含めた経常経費は約約一億七千八百二十四万円であった。渡部氏は国会議事堂内での記者会見で「後援会活動費用を計上しており、法的に問題はない」としながらも「事務所職員に任せきりであったことは恥ずかしいことである、自分に責任があることは明らかだ」とし、責任を取って党最高顧問と常任幹事の役職を辞任することを明らかにした。北海道新聞の報道によると民主党・鳩山由紀夫幹事長はこの問題を受け、「必要に応じて何らかの処分を行う必要がある」と党としての処分を検討する考えを明らかにした。

朝日新聞によると渡部氏は当選13回。96年から03年にかけて衆議院副議長を務めたほか、各種国務大臣の職や、自民党・民主党の党最高顧問などを歴任している。

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