武田薬品の飲料部門をハウス食品に移譲へ

【2005年12月27日】 12月26日から27日にかけての報道機関各社によると、日本医薬品メーカー大手・武田薬品工業と、食品メーカー大手・ハウス食品は同日、武田薬品の飲料・食品事業をハウス食品に移譲することを発表した。

日本経済新聞、朝日新聞によると、武田薬品とハウス食品は2006年4月をメドに両社共同出資による新会社を設立し、そこに武田薬品の完全出資の子会社・武田食品工業の事業を移譲する。その段階ではハウス食品が新会社の株式の66%を取得し、残りの34%は武田薬品が保有する。更にその上で2007年10月からの予定でハウス食品が全株式を保有しての完全子会社化を目指すとしている。買収総額は約300億円。また武田食品の従業員は合弁期間終了後に新会社に移籍する。

武田食品は主として「C1000タケダ」を始めとする飲料、サプリメントなどの健康食品事業を行っている会社であるが、武田薬品は医薬品事業に特化することを目的として食品や化成品、動物薬などといった医薬品以外の事業を切り離すことを計画していた。ハウス食品はその武田食品の栄養食品事業の技術力と商品の開発力相乗効果により、中核事業の健康食品部門の業務拡大を目指す。

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