構造計算書の偽造発覚、震度5強で倒壊の恐れ

【2005年11月21日】 各報道によると、国土交通省が17日、東京、神奈川、千葉3都県のマンション20棟、ホテル1棟で、構造計算書が設計事務所によって偽造されていたと発表した。同省で強度を再計算した結果、震度5強程度の地震で倒壊する恐れがあるという。

偽造していたのは千葉県市川市にある「姉歯建築設計事務所」(姉歯秀次一級建築士)。19日付朝日新聞朝刊2面(東京14版)や東京新聞によれば、国土交通大臣の認定を受けたプログラムを使い、基準通りの外力(地震などの外からかかる力)を入力したことを示す書類と、基準の半分程度の外力の入力による途中過程を印刷した書類とを作成して組み合わせることにより、資料を偽造していた。朝日新聞の別の記事によると、書類には認定を受けたプログラムを使ったことを証明する大臣認定書や認定番号がなかったため、自治体から建築確認の検査を請け負ったイーホームズでは書類の点検を省略してはならなかったが、「利用者証明書」が添付されていたため、点検を省略していた。東京新聞によると、イーホームズの内部監査で偽造を発見し、国土交通省に届け出た。

国土交通省によれば、完成済みの物件はマンション13件、ホテル1件で、工事中の物件がマンション4件、着工前の物件がマンション3件である。

なお、該当物件として

  • 「湊町中央ビル」 船橋市湊町2-14
  • 「グランドステージ川崎大師」 川崎市川崎区中瀬3-21

の2件が国土交通省から公表されている。

また読売や朝日の報道によると、該当のホテルは、京王電鉄の100%出資子会社京王プレッソインの経営する、東京都中央区のビジネスホテル「京王プレッソイン茅場町」。同ホテルでは18日からの営業の中止を決めた。


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