栃木の小学生女児殺害 32歳の男が殺人で逮捕

【2014年6月4日】 毎日新聞によると、2005年12月、栃木県今市市(現在の日光市の一部)で下校途中に行方不明となった、当時同市立大沢小学校1年生の吉田有希ちゃん(同7つ)が茨城県常陸大宮(ひたち・おおみや)市の山林で遺体となって見つかった事件で、栃木茨城両県警の合同捜査本部は6月3日、栃木県鹿沼市の無職・勝又拓哉(かつまた・たくや)容疑者(32)を殺人の容疑で逮捕した。勝又容疑者は今年の1月に、同容疑者の実母の女(55)と、ブランド品の偽者を販売しようとする目的で所持した商標法違反の容疑で逮捕されており、その拘留中に、有希ちゃんへの殺害をほのめかす供述をし、その後捜査資料として関係先から見つけたビデオの画像から、勝又容疑者の殺人罪での逮捕に踏み切った。

朝日新聞が捜査本部の発表を基として伝えたところによると、勝又容疑者は2005年12月1日午後2時40分ごろ、有希ちゃんが同級生と別れて1人になったところを車で連れ去り、あくる12月2日午後2時までの間にナイフのような刃物で有希ちゃんを十数回にわたり突きつけて、殺害した疑い。遺体は12月2日午後に現場から約65㎞離れた常陸大宮市の山林で発見された。勝又容疑者の自宅から押収されたビデオの映像に、有希ちゃんを誘拐・殺害し、そしてその遺体を遺棄しようとしたところまでの間に撮影されたとする有希ちゃんらしき女児の映像が映し出されていたという。勝又容疑者は殺害と死体遺棄を認め、「今言えることは、有希ちゃんにごめんなさいという気持ちです」と述べているという。

茨城新聞によると、有希ちゃんが1人になったところを、勝又容疑者が乗っていた白いセダン車に有希ちゃんを連れ去って殺害、遺棄したものと見られている。これまでの調べで、犯行に使った車はすでに廃車としてスクラップにし、有希ちゃんの着衣やランドセル、さらに凶器に使ったとされる刃物も処分したと供述しており、一連の殺害は勝又容疑者の単独での犯行であるとみている。勝又容疑者は有希ちゃんの通っていた同市立大沢小学校の卒業生で、実母の仕事の関係で、茨城県方面にも土地勘があったとされる。当初有希ちゃんとの面識はなかったが、今年1月に偽ブランド品所持での商標法違反での逮捕の時に有希ちゃんを殺害・遺棄したことを認める犯行を自供したという。

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