柔道:「タックル技」は一度で反則負けに 来年より実施
【2009年12月16日】
国際柔道連盟(IJF)は12月14日(UTC+9)に東京都内で幹部による会議を開き、組み合わずに手でいきなり相手の脚を取るいわゆる「タックル技」を仕掛けた場合、一度で反則負けとすることを決定した。来年1月に韓国で開催されるマスターズ大会から本格的に実施される[1][2][3]。
IJFは、ヨーロッパのジュニア選手を中心にタックル技が横行している現状を「柔道の本質から外れる」と問題視し、対策に乗り出していた[1][3]。IJFは当初「一度目で指導、二度目で反則負け」とするルールを検討し[1]、今年10月にパリで開催されたジュニア選手権からこのルールを施行していた[2][3]。この日の会議でIJFの幹部らが試用の結果を検証し、「一度目で反則負け」とするルール改正に合意した[1][3]。
今回のルール改正で規制対象となる技は、「肩車」「すくい投げ」「朽ち木倒し」「もろ手刈り」の4種類。連続技の一部や返し技として用いた場合は規制されない[1][2][3]。
IJFのファン・バルコス審判主任理事(スペイン)は、「脚取りを禁止することで、本来の柔道を守ることになる。柔道と、レスリングなど他の格闘技との違いをはっきりさせた」と説明した[1][3]。全日本柔道連盟の上村春樹会長は、「技を禁止するのはしのびないが、本来の正しく組む柔道をするにはやむを得ない。これで柔道は面白くなるだろう」とコメントした[2]。
情報源
編集本ニュースは「時事通信」と「共同通信」、「毎日新聞」の以下の報道を情報源としている。