東京都心で記録的大雨 帰宅時間に交通が麻痺 駅構内で傘さす人も

【2024年8月23日】

21日夜、東京都の市街地を雷を伴う非常に激しい大雨が襲った[1][2][3][4][5]。大雨による冠水などで、帰宅時間帯に交通が麻痺したため、人々の帰宅に影響を及ぼした[1][2][4]

午後5時台にはすでに降り始めており、世田谷区では1時間に50ミリを上回り、その約1時間後には港区付近では1時間に約100ミリとなる猛烈な雨を観測した[1][2]

防災気象情報と警戒レベルとの対応
警戒レベル とるべき行動 気象庁情報 市町村対応
大雨(土砂災害) 危険度分布(キキクル) 河川(浸水) 2021年5月20日から 2021年5月19日まで
すでに災害が発生または切迫
命の危険、直ちに安全確保。
大雨特別警報 災害切迫 氾濫発生情報 緊急安全確保
必ず発令される情報ではない
災害発生情報
ここまでに必ず避難
全員避難。 土砂災害警戒情報
高潮特別警報・高潮警報
危険 氾濫危険情報 避難指示
避難勧告 *廃止
第4次防災体制(災害対策本部設置)
避難指示(緊急)
避難勧告
高齢者は避難。
避難に時間を要する人(障がいのある方、乳幼児等)
と支援者含む。
大雨警報・洪水警報・
高潮注意報(高潮警報に切り替える可能性が高い)
警戒 氾濫警戒警報 高齢者等避難
第3次防災体制
(避難指示の発令を判断できる体制)
避難準備
高齢者等避難開始
避難行動の確認。 大雨注意報・洪水注意報・高潮注意報 注意 氾濫注意情報 大雨・洪水高潮警報
第2次防災体制
(高齢者等避難の発令を判断できる体制)

第1次防災体制
(連絡要員の配置)
大雨・洪水高潮警報
最新情報に注意。 早期注意情報(警報級の可能性) 早期注意情報
 職員の連絡体制の確認 
早期注意情報

港区のこの大雨を受けて、気象庁により「記録的短時間大雨情報」が東京都に向けて発表された[1][2][3][4]。これが発表された地域は、警戒レベル4に達しているとみられる参照

また都心では、その翌日22日の午前中にも、車両のタイヤが半分くらい浸かるような、道路が冠水するほどの激しい大雨が降り、新宿区では午前11時40分までの1時間に40ミリの雨量を観測した[4]

公共施設や道路上でも・・・

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新宿駅市ヶ谷駅では、駅構内の天井から雨水が漏れ出すなど、一部の床が浸水したり、駅構内で傘をさす人の姿も見受けられた[1][2][4]

東京都下水道局などによると、マンホールのふたが吹き飛び[5]、から水が激しく噴き出す「水柱」と呼ばれる現象が新宿区品川区文京区で見られ、その高さは数メートルにも及んだ[4]。大雨による大量の水を下水道管が抱えきれなくなったことによるものと推測されている[5]

直径およそ60センチ、重さ約50キロにもなるふたが吹き飛んだが、警視庁によると、けが人などの情報は今のところないとしている[5]

交通への影響

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鉄道

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JR東海の発表では、東海道新幹線東京新横浜駅の間で、午後6時40分ごろから午後7時30分までの間、JR東日本の発表でも、山手線では全線で運転を一時的に見合わせた[1][2]。また、中央線京浜東北線東海道線でも一部で遅延が発生した[1][2]

空の便

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日本航空全日空の発表では、雷によって羽田空港を発着する便への影響を懸念している[2]

全日空では、羽田空港に午後6時15分の到着を予定していた、沖縄県にある宮古空港発の便は、空港手前で1時間半ほど着陸を見送った[2]

情報源

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  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 読売新聞 『東京都心で猛烈な雨、港区付近で1時間に100ミリ…新宿駅は構内の一部が浸水』 — 読売新聞オンライン, 2024年08月21日 21時16分
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 毎日新聞 『都内で大雨、帰宅時間直撃 新宿駅では水漏れ、構内で傘差す姿も』 — Microsoft Start, 2024年8月21日 19時49分
  3. 3.0 3.1 日本気象協会 『東京都港区付近で1時間に約100ミリ「記録的短時間大雨情報」』 — tenki.jp, 2024年08月21日 19時12分
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 NHK 『突然の大雨 道路が冠水 地下鉄の駅も浸水 どうすれば?』 — NHK NEWS WEB, 2024年8月22日 18時49分
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 日本テレビ 『少なくとも都内3か所でマンホールのふた吹き飛ぶ 集中豪雨の影響』 — 日テレニュース, 2024年8月21日 21時37分