東京ドームシティアトラクションズのコースターから男性が転落死
【2011年1月30日】
読売新聞・朝日新聞によると、1月30日(UTC+9)午後0時40分頃、東京ドームシティ(東京都文京区後楽)内の遊園地・『東京ドームシティアトラクションズ』で、園内のコースターに乗っていた来園者の男性が、コースターから投げ出され転落した。
朝日新聞が警視庁などの話として伝えたところによると、転落した男性は、病院に搬送されたものの、約2時間後に死亡が確認された。
読売新聞が警視庁の話として伝えたところによると、死亡した男性は、都内の会社員(34歳)と見られている。同庁は、コースターの安全バーの固定が不十分であった可能性があると判断し、業務上過失致死容疑で調べている。
朝日新聞が同庁富坂署やドームシティの話として伝えたところによると、事故が発生したのは、「スピニングコースター舞姫」という遊具で、S字形状の走路を、水平に回転する4人乗りのコースターが蛇行しながら走行する仕組み。最大勾配は30度で、最高時速は39.6キロ。
読売新聞が同庁幹部の話として伝えたところによると、死亡した男性は、友人ら3人と共にコースターに乗っていて、U字形の左カーブ付近で転落した模様。乗客は安全バーによって胴体部分を固定するが、同庁は、この男性が大柄だったため、十分に固定されていなかった可能性があると見ており、出発前に安全バーの点検を行った係員らから事情を聴いている。時事通信によると、この問題のコースターは朝の点検では異常が確認されておらず、また週1回のメンテナンスやメーカーによる危機整備も毎年実施されていた。
朝日新聞によると、今回の事故を受け、同遊園地は同日午後2時に閉園、翌31日も営業を見合わせる方針である。
事故を受けて東京ドーム幹部謝罪
編集時事通信によると、今回の転落死亡事故を受けて、東京ドームの北田英一専務らが1月30日会見し、「転落したお客様らに哀悼の意を表してお詫び申し上げる」と謝罪した。その上で「事故の原因を究明し、二度とこのような事故が起きないよう努力する」とした。また別の幹部によると、「(今回問題が起きたジェットコースターは)スタッフが安全バーにロックがかかっているかを確認し、手動で発車させる仕組みになっていたが、構造上、走行中に安全バーが外れることはありえない」と話している。その上で「担当者が警視庁の事情聴取を受けており、詳しい話はできない」としている。
情報源
編集- YOMIURI ONLINE 『コースターから落ち死亡…安全バー固定不十分か』 — 読売新聞社, 2011年1月30日
- asahi.com 『遊園地のコースターから男性転落死 東京ドームシティ』 — 朝日新聞社, 2011年1月30日
- 時事ドットコム 『「お客さまにおわび」=死亡事故で東京ドーム専務』 — 時事通信社, 2011年1月30日