旧ソ連製飛行機アントノフ、アフリカで事故相次ぐ

【2005年9月22日】

コンゴ共和国の位置
コンゴ民主共和国の位置

アフリカで最近、ロシアの航空機メーカーアントーノフ社の飛行機による死亡事故が続けて2つ起こった。5日にコンゴ民主共和国で、9日(現地時間、日本時間10日)にはコンゴ共和国で同社製造機An-26の墜落事故が起こり、合計24人が死亡した。

アメリカの民間団体、航空安全ネットワークの調べによれば、5日、コンゴ民主共和国でAn-26が墜落し、乗員乗客あわせて11人全員が死亡した。事故機は着陸寸前に木に接触し、墜落した。事故機はコンゴ民主共和国のカバチ航空が運航しており、機体は同社の関連企業が所有していた。

9日の事故はコンゴ共和国の首都ブラザビルから50km北で起こった。アメリカの民間団体、航空安全ネットワークの調べによれば、乗客乗員あわせ13名全員が死亡した。事故機はコンゴ民主共和国の民営航空会社、カサイ航空の所有するAn-26。1983年に旧ソ連で製造された。事故の原因は現在のところ不明である。

一方、ニュースサイト「アフリキャスト」は、コンゴ共和国が2006年7月以降、アントーノフ社の異なる型の飛行機、An-24を、同国領空では飛行禁止にすると発表したと19日伝えた。同国政府は、禁止の理由として、機体の老朽化と、ソ連崩壊後メーカーによる十分なサポートが受けられないことを挙げている。なお、この決定は同じメーカーの飛行機であるAn-26には関わらない。

ドイツ語ウィキニュースの翻訳に基づきます。

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