日銀資金供給残高低伸、当座預金残高2.7%下落で
【2005年8月4日】 日本銀行は、2005年7月の資金供給残高(マネタリーベース=現金通貨と日銀当座預金の合計)を8月3日に発表した。7月の平均残高は、110兆1137億円(前月比0.2%減)だった。低い伸び率は、日銀当座預金残高(金融機関が日銀に預ける手元資金)が32兆817億円(前年7月比2.7%減)に下落したため。
日銀が当座預金の目標残高(30兆~35兆円)の一時的な下回りを容認していることもあり、金融機関は当座預金残高を減らす傾向にある。7月29日には、国債発行に伴う資金移動などにより目標残高を割り込んだ。
出典
- 日本銀行 『[金融経済統計]マネタリーベース(2005年7月)』 — 日本銀行, 2005年8月2日
- 日本経済新聞社 『7月の資金供給残高、1.5%増・日銀当座預金2.7%減』 — NIKKEI NET, 2005年8月2日
- 日本経済新聞社 『(8/2)7月の資金供給残高、1.5%増・5カ月ぶり低水準』 — NIKKEI NET, 2005年8月2日
- 宮島寛 『ネタリーベース:伸び率は0.2ポイント縮小 日銀発表』 — 毎日新聞社, 2005年8月2日