日本相撲協会、北の湖理事長辞任 大麻汚染の2人の力士も解雇処分

【2008年9月8日】 日経新聞によると、日本相撲協会は9月8日(UTC+9)、両国国技館で開催した緊急理事会で、自らの弟子を含む2人の力士から大麻の陽性反応が出た事などの責任を取り、北の湖理事長(元横綱)が辞任する事と、大麻の陽性反応が確認されたいづれもロシア出身の露鵬(28歳 幕内)と、白露山(26歳 十両)について解雇とすることを発表した。

東京新聞によると、理事会に先立って相撲協会再発防止検討委員会の会合が同じ両国国技館であり、専門の検査機関での精密検査でも大麻の陽性を確認した2人の力士に対しての意見を聞いた。露鵬側の弁護士は9月7日に検査方法そのものに不服を抱いていたが、検査した三菱化学メディエンスは日本で唯一世界反ドーピング機関公認の検査機関で、検討委員会は検査に問題はないと判断し、予備に残していたB検体の検査を要求しなかったためこの2力士の陽性反応が確定。

その後行われた理事会で、北の湖氏は精密検査のやり直しを求めるなどの混乱を招いた責任から辞意を申し出た。時事通信によると、理事会はこの後北の湖理事長の辞意を了承し、新理事長を決める互選で満場一致で武蔵川理事(元横綱・三重ノ海)を新理事長に選出された。武蔵川新理事長は現役時代に3回の優勝を誇り、現役引退後は武蔵丸(元横綱)らを育て、2006年から協会№2の事業部長を担当していた。任期途中で理事長が辞任したのは1957年の当時の出羽海氏(元横綱・常ノ花)以来のことである。

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