日本水連、スピード社の競泳水着の北京五輪での着用を容認

【2008年6月11日】

朝日新聞や読売新聞によると、日本水泳連盟の常任理事会が6月10日 (UTC+9)、東京都内で行われ、北京オリンピックで競泳の日本代表選手が着用する水着は、選手が自由に選択できるように決定した。これで、イギリススピード社が製作した「レーザー・レーサー」の着用が認められる。朝日新聞によれば、日本水連はアシックスデサントミズノの3社と水着の着用に関しての契約を結んでいるため、オリンピックにおいてはこの3社のものを着用する事になっていた。

ウィキニュースで既に報じたように、先日行われた「ジャパンオープン」において、17個の日本新記録のうち、16個はレーザー・レーサーを着用した選手による記録だった。

朝日新聞とFNNによると、ジャパンオープンの結果を受けて、日本水連は北京オリンピックに限り「代表選手個々が希望する水着を選ぶ"オープン化"をする事を決めた」(林利博会長)という。北京オリンピック以外の大会については今後検討を重ねる。

また、ミズノは、個人契約を結んでいる北島康介さんや、所属契約を結んでいる松田丈志さんなどが北京オリンピックでレーザー・レーサーを着用した場合でも、違約金は必要ないと発表した。

デイリースポーツによると、今回の決定を受けて、日本水連と契約を結ぶ3社はそれぞれコメントを出しており、ミズノの水野明人社長は「ジャパンオープンの結果を真摯(しんし)に受け、1人でも多くの選手がミズノの製品を選んでもらえるよう改善を進める」、またアシックスやデサントも同様に選手の要望に応えられるような改良を重ねる旨を明らかにしたが、レーザー・レーサーを初めとしたスピード社の水着を提供するゴールドウィン社は「日本水連から正式な話を聞いていない」としてコメントを控えた。

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