日本板硝子、板ガラス大手ピルキントン買収を発表

【2006年2月27日】 朝日新聞によると、27日、板ガラス生産世界6位の日本板硝子は同3位でイギリスのピルキントン (Pilkington plc) の買収を発表した。

日本経済新聞によると、買収費用は約30億ポンド(6,160億円)で日本板硝子がピルキントンの全株式を取得して完全子会社化する。朝日によるとピルキントンの人材削減や経営陣の交代は行わず、日本板硝子から取締役として藤本勝司社長ら3人を派遣する方針。ピルキントンの現在のシェアは10%で日本板硝子の現在のシェアは4%、合わせるとシェアは14%となり、世界シェアトップの旭硝子に並ぶ。

買収手続きは6月頃終了する予定。

BBCによると、ピルキントンは180年の歴史のある会社。従業員は約2万4,000人。バーミンガムドンカスターに工場がある。

ピルキントン側は、日本板硝子とは当初から親交があり、同社の世界展開によるネットワークを活用して世界シェアトップを目指すもので、買収は友好的なものだとしている。

日本板硝子側も、買収は友好的なものとしている。同社はすでにピルキントンの株式約20%を保有しているという。

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