日本共産党の不破議長が退任

【2006年1月15日】

日本共産党不破哲三議長(75)が14日、静岡県熱海市で開かれた日本共産党第24回大会で議長退任を表明した。不破氏は退任の挨拶で「年齢や健康の状況もあり、党活動の現場で全党の先頭に立てなくなった。党の議長を担い続けることは、若い幹部が力を思い切って発揮することを妨げる要因になりかねない」「私自身が我が党の現在と将来を考えて決めた。最終的な責任を担い続けることは、党の指導体制として合理的ではない」と述べた。

議長席は当面空席とし、志位和夫委員長(51)、市田忠義書記局長(63)は再任、続投をする。また議長は退任するものの、第1回中央委員会総会で常任幹部会委員に留まる事が決定。不破氏はこの事を触れられ「気力、体力が存在している限り党の発展のために力を尽くすことは共産主義者の義務だ」と述べ、党の政策方針に再び影響力を与えて行く考えを示した。党の政治理論を主導する社会科学研究所所長も留任する。

また、大会終了後志位和夫委員長は「(議長退任により私の)責任が重くなった。集団で英知を集め、職責を果たしていきたい」と述べた。

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