日本企業の総売上高が1,500兆円を突破し過去最高に―2005年度法人企業統計
【2006年9月4日】
日本の財務省がまとめた2005年度(平成17年度)の法人企業統計が4日発表された。日本の全企業の売上高は約1,508兆円となったほか、同じく経常利益も約51兆7,000億円となり、ともに過去最高を記録した。
財務省によると、法人企業統計は金融・保険業以外の約272万の営利法人のうち、無作為に抽出して回答が得られた2万5,700法人のデータから全企業の決算を推計したもの。
売上高を詳しく見ると、サービス業、石油・石炭工業、鉄鋼業、化学工業などを中心に増加し、全体で前年度より6.2%(約88兆円)増えた。
経常利益を詳しく見ると、情報通信機械工業や食料品工業などで減少した一方、サービス業、輸送用機械工業、鉄鋼業、一般機械工業、卸売・小売業などで増加し、全体で前年度より15.6%(約7兆円)増えた。
また、売上高に占める経常利益の割合は前年度より0.3%増えて3.4%となった。
朝日新聞によると、従業員への平均給与額は前年度より0.5%減って351万円となった。
- 毎年の日本の全企業の売上高・経常利益の推移
- 売上高:█, 経常利益:█
単位:兆円
財務省法人企業統計年次別調査 時系列データ検索より。
出典
編集- 財務総合政策研究所 『平成17年度 年次別法人企業統計調査』 — 財務省, 2006年9月4日
- 『経常利益、売上高とも最高・05年度の法人企業統計』 — 日本経済新聞, 2006年9月4日
- 『企業収益、売上高とも過去最高を更新 法人企業統計』 — 朝日新聞, 2006年9月4日