日本マクドナルド、景品の携帯音楽プレーヤーにコンピュータウイルス混入

【2006年10月15日】

マクドナルドの店舗(資料)

日本マクドナルドは13日、キャンペーンの景品として配布していたデジタルオーディオプレーヤーにコンピュータウイルスが混入していたことを発表した。当該賞品は全品が回収され、新品と交換される見込み。

ITproによるとこのキャンペーン「GET!MP3 / MP3が当たる!」は同社が8月4日から31日まで行っていたもので、同社商品の飲料に記載されたシリアル番号を用いて携帯電話のサイトでゲームを実施し、賞品として1万名にオリジナルの携帯音楽プレーヤーを贈呈するというもの。賞品の発送は9月29日以降に行われた。

混入したウイルスは「WORM_QQPASS.ADH」と呼ばれるトロイの木馬ワームスパイウエアで、賞品をパソコンと接続することによって感染する。トレンドマイクロによると同ウイルスに感染したパソコンへはプログラムの強制終了やレジストリの削除などの破壊活動を行うほか、特定のメッセンジャーソフトでのやり取りを監視し、外部へ送信する。

ITproによれば、マクドナルド社には10月12日までに当選者から「中国語のメモ帳が起動する」などの連絡が7件寄せられており、同社のWebサイトでは当該賞品の使用中止、およびウイルスの検出作業を呼びかけ、感染が確認された利用者に対しては駆除ツールの使用を勧めている。

日本マクドナルド社によれば賞品は香港のマーケティングストア社より納品されたもので、感染原因は調査中としている。

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