日本プロ野球、2005年の2次ドラフトを開く

【2005年12月4日】

報道機関各社によると、12月1日、東京都内で日本プロ野球2次ドラフトが初めて行われた。

サンケイスポーツの11月11日の報道によると、11月10日に開催したプロ野球実行委員会の席で、「準支配化選手(育成選手)制度」を2005年度シーズンオフから導入することを決めた。この制度は、大きく2次ドラフトの指名を受けて参入する「育成選手」と、ドラフトにかけずに獲得することが出来る「研修生」の2本から成り立っている。今回の2次ドラフトは、「育成選手」を選抜するためのもの。

育成選手は支配下登録選手(1軍・2軍を合せた登録メンバー)が65人以上を超えた場合に採用できる。新人選手だけでなく他球団を自由契約になった選手も対象とすることができる。公式戦への出場は2軍のみ可能で、1軍の公式戦に出場することは出来ない。ただし、支配下登録選手に昇格することも可能であり、昇格すれば1軍の公式戦にも出場できる。また、3年間(支配下経由の場合は1年間)在籍した場合は自由契約扱いとなる。

当初は11月18日に開かれたドラフト会議の社会人・大学生の部終了後に開催する予定だったが、準備の関係上12月1日に延期して行われた。

12月1日の愛媛新聞の報道によると、この2次ドラフトで、セミプロリーグ・四国アイランドリーグ愛媛マンダリンパイレーツ・西山道隆投手が福岡ソフトバンク、また中谷翼内野手も広島からそれぞれ指名を受けた。

またサンケイスポーツによると、名古屋商科大学の竹下哲史内野手を中日が指名し、PL学園を甲子園常連校に押し上げた中村順司監督にとって、同校監督に就任して以来初めてのプロ選手誕生となる。

なお、この2次ドラフトを経ない「研修生」には獲得制限はない。1・2軍とも公式戦に出場することは認められないが、社会人野球との交流戦も含む練習試合には出場可能となっている。将来的に研修生を集めて社会人野球の公式戦に出場することも検討されている。正式に支配下登録する場合はドラフトでの指名を受けることが必要で、同一チームに3年間所属した場合はその球団に優先交渉権が生まれる。

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