日本の人口、統計開始以来初の自然減―2005年人口動態統計

【2005年12月22日】

日本の総人口の推移
単位:万人
5,596
1920年
5,973
1925年
6,445
1930年
6,925
1935年
7,193
1940年
7,214
1945年
8,320
1950年
8,927
1955年
9,341
1960年
9,825
1965年
10,372
1970年
11,194
1975年
11,706
1980年
12,104
1985年
12,361
1990年
12,557
1995年
12,692
2000年
12,733
2004年
注1)日本人だけでなく日本在住の外国人も含む。
注2)2004年の値は日本、その他は[1]による。

日本の厚生労働省は12月22日(日本時間、UTC+9)、2005年の人口動態統計の推計値を公表し、1899年の統計開始以来初めて出生数が死亡数を下回り、人口の自然減が始まる見通しであることがわかった。

推計によれば、今年新たに生まれた赤ちゃんの数は106万7,000人(前年比4万4,000人減)、今年亡くなった方の数は107万7,000人(前年比4万8,000人増)で、1万人の自然減(前年は8万3,000人の増加)となる。また、先記の推計は日本人のみの推計で、日本に住む外国人の出生・死亡数を加味すると4,000人の自然減となる。

厚生労働省は、今年1-6月にはインフルエンザ流行の影響で出生数が死亡数を下回っていたものの、例年夏は死亡数が減少して自然増となるが、増加数は少なかったとしている。また、例年11月を過ぎると再び死亡数が増加するため、予測は1万人の自然減となった。

今回の推計値は、今年10月までの市区町村の集計を基に推計しており、厚生労働省は、11月以降の実際の出生数と死亡数が推計と異なる結果となって自然増に変わる可能性もあるとしている。

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